私の初めての彼氏。
とはいえ、付き合ってる期間が一週間と短すぎる上に大した思い出も無いし、こんな奴がファーストキス、私は悪くないのになぜか振られた事、失恋して半年もズルズル引きずった事…。とにかく何もかも黒歴史でしかないので「元彼」と呼ぶのすら嫌な存在なんだけど。ここでは便宜上、元彼と呼ぶ。
元彼が結婚していた事をつい最近知って軽く衝撃を受けた。いつ結婚したのか詳しい事は全く知らないけど、少なくとも2年前？には既婚のようだった。
元彼が結婚してたと知って軽くショックだった。結婚したのか？俺以外の男と！……というわけでは決してなく。元彼が結婚して幸せになった(多分)という事にムカついたから笑
とっくに結婚して子供も2人いる身なんで元彼に対して恋愛感情は無いものの、綺麗な別れ方じゃなかったし。モヤモヤした感情が浄化しきってなくて、少なからず残っているからムカついたのだな、と。
私の人生において元彼との出会いはどんな意味があったのだろうか、とたまに考える事がある。初めての彼氏だった。恋愛ってこんなに楽しいんだって、私に教えてくれた人だった。まあ秒で振られたけど爆笑。たった1週間だったけど本当に楽しくて、たくさんの幸せをくれた。一方的に振られて連絡先も全部ブロックされちゃって、元彼に対する未練とか執着とか手放すのが本当に大変だったけど。今では、どれもこれも貴重な経験だったかな、と思う。
特に、失恋を経験できたのが良かった。本当に胸が苦しくて、悲しかった。彼の声を聞きたかった。会いたかった。話さなくていい、遠くから見るだけでもいいからとにかく会いたかった。彼の事を考えると胸がいっぱいで仕事中でも涙が出た。(食欲が無くなって5キロも痩せた事だけは当時は少しだけ嬉しかった笑)
もう彼の気持ちは私に向いてない。それは頭では分かってた。でも心ではどうしてもその事実を受け入れられなかった。
この時の苦しい感情は今でもたまに思い出す事があって、その度に胸がギュッとなって息が苦しくなる…。少しだけ、トラウマみたいになってるのかもしれない。
でも私、結婚前に"失恋の辛さ"ってやつを知る事ができて良かったと心から思ってる。楽しい事、楽な事、苦労を知らない事、そんな人生って幸せじゃないと思うから。
幸運な事に私は結婚相手に恵まれて本当に幸せな毎日を送っている。今年で結婚5年目になるけれど喧嘩だって一度もした事がない。
ただでさえ幸せな私だけど、過去に本気で恋して失恋して傷ついたという経験があるからこそ、結婚の幸せをより深く感じる事ができてるのだと思う。
元彼は私の見た目がとにかくタイプだったらしく、元彼からの猛アプローチで付き合う事になった。結婚を前提に付き合って欲しいと言ってくれた。付き合っている間は可愛い可愛いと言いまくっていた。だけど私が、元彼に対しての不満、直して欲しい所をガツンと言ったら、即逃げた。私への愛なんてそんなもんだった。元彼は私の上辺だけが好きなだけだったのだ。
でも夫は違った。夫だって最初のキッカケは私の見た目だったのかもしれない。でも夫はそれだけではなくて私の性格、良い所も悪い所も醜い所も知った上で、私の事を好きになってくれた。好きで居続けてくれた。私は結構、感情的になってハッキリズケズケ言う性格で、夫にもそういう面を見せた所がある。そんな私の一面を知って、引いて離れる人は結構多かった。醜いんだから離れて当然だと思う。でも夫だけは私から離れなかった。決して。
私は永遠の愛とか信じるタイプではないし、そんなものは幻だと思っている。永遠に親友だと信じたのに、結局その親友とは今は絶縁してるから。でも、もしかしたら永遠の愛はあるのかもしれないと…最近は思うようになってきた。人生はまだ長いからこの先はまだ分からないけれど。きっと、私が死ぬ時になったら分かるんじゃないかな。その時まで、私の人生をかけて確かめてみるのも悪くないかもしれない。
話は戻るけど、元彼との出会いも私の人生で意味はあったのかもしれない。恋愛がこんなに楽しい事。楽しい事ばかりじゃなく、苦しくて切ない事だってある事。本当に短い間だったから元彼は私の事なんかきっと覚えてもないだろうけど、私は勉強になる事たくさんあった。長い人生からしたら一瞬だったけど、私の事好きになってくれて、そして私を振ってくれて、感謝してる。元彼の出会いがあったから私は辛い婚活を頑張れたし、夫にも出会う事ができたから。
元彼、今もどこかで幸せでいて欲しいな……とは全く思わないけど笑 もう別れて8年も経つんだから元彼の感情もいい加減精算しないとね。
最近の元彼は少し太ったような気がするし髪型もなんかボサボサ気味だった。ちょっと老けたなと思った(私も太ったから人のこと言えないが)。もしあの時別れないでずっと一緒に居たら、そういう老いの変化も愛おしく感じたのかなぁ、なんて思ったり。今は夫に徐々に訪れてる老化現象が愛おしい。出会った時はまだ24歳で大学生かと思うくらいだった。あんなに若かった夫もおじさんになるくらい一緒にいたんだなぁって嬉しくなる。
元彼は結婚して2年以上は経ってるようだし、今は子育てで忙しいのかもしれないし、幸せ太りなのかもしれないなーと思った。私の勝手な想像だけど。
「元彼も良い人と結婚できて、可愛い子供も居て、仕事も順調で幸せなら…まぁ良かったんじゃないの」
今、ふとそう思った。それだけかな。元彼も今幸せなら私も嬉しいです…みたいなのは全く笑。そこまで聖人じゃないので。
たまーに思い出してモヤる存在だった元彼。箱根駅伝で元彼の大学(ほぼ毎年出る)の後輩たちの活躍を見ると新年早々少しだけ嫌な気持ちになっていた。負ければいいのに、って。(後輩達は全く関係ないのに酷い言い様)それもそろそろ終わりにしよう。そう思って記事にしたけど元彼の精算ができて良かった。
最後に、私のしょーもない思い出話に付き合ってくれて、ここまで読んでくれて、ありがとう。
結婚した後で元彼の事ここまで考えるのも初めてだわ。てかここまで元彼の事ウダウダ考えたの本当に久々。元彼に振られて未練タラタラだった暗黒期以来だわ。
さよなら。
下記余談。
元彼の連絡先もSNSも知らないのになんで結婚した事を知ったのかというと、元彼の職場がブログみたいなのをやってて社員の写真を定期的にブログに上げてるから。暇つぶしでたまに見てるんだけど、それで最近の元彼の写真をみたら薬指に指輪をしている事にたまたま気づいた。いつ結婚したのか気になって過去の投稿を遡ってみたら、2年前くらいから指輪してた。(暇つぶしでたまにサラーっと流し見してるだけだから長い間気づかなかった)
2年前くらいに元彼の会社のYouTubeに元彼が出て喋ってる動画もあった。(当時は別に見たいと思わなかったから未視聴)それも最近ついでに見て、久々に元彼の声を聞いた。別れた時以来だったんだけど…あれ？こんな声だったっけ？？って思った。記憶の中の声と全然違った。声を聞きながら思い出そうとしたけど、思い出せなかった。本当に。あんなに元彼の声好きだったのにね。もうすっかり忘れてしまったようだった。
人間、誰かの記憶がなくなる時に最初に声から忘れると聞いた事があるけど、あれは本当なんだなと思った。
